創刊号:「見まもり」

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シニアかわら版創刊号(2009年1月)
シニアかわら版創刊号(2009年1月)

 

・「ささえあい訪問サービス」の担い手に聞く(1面)

西東京市では今年度から見まもりの新しい試み「ささえあい訪問サービス」が始まっています。 これまでは、ささえあいネットワークなどの見まもり活動は、どちらかと言うと見まもる側からの一方通行的なものでした。今度のサービスは、見まもってほしいと希望する人と見まもりに協力したい人を組み合わせ、双方向的なシステムに進化させたものです。 新しいシステムにいち早く参加し、訪問サービス協力員として活躍する下保谷の人たちを取材しました。

 

――どんなシステムですか。

週に1回、外から雨戸や郵便受けの状態などから生活状況の確認を行います。そして月に1回は玄関先でご本人に会い、安否確認をします。

 

――いつから、

どのような態勢をとっているのですか。 制度の始まりは2008年4月ですが、私たちはモデル事業として2007年12月から参加しています。4人で1人の方を見まもることにして、2人ずつ2組でローテーションを組んでいます。2人いれば、どちらか都合が悪くなっても安心ですから。

 

――苦労や困ったことは。 

それは不思議なくらい何もありません。むしろ楽しみながらやっています。利用者の91歳の男性Mさんは、初めは男性の訪問協力員を希望されていました。しかし時がたつにつれ、私たち女性との距離がだんだんと縮まり、いまでは大きな信頼感が出来上がっています。

 

──良かったことやうれしかったことは。 

Mさんは、最近では外への誘いにも応じられるようになり、私たちの「ミニデイ」にも喜んでお見えになります。これは私たちとの間にできた信頼感があればこそだと思います。 この訪問サービスでは、見まもりだけではなく、人間関係ができることによって、利用者の方が元気になられる、そんな姿を見ることができるのは大きな喜びです。

 

――これからについて。

この地域には他にも「ミニデイ」や「ふれまち」などいくつかの活動があります。また、それを支える地域包括支援センターや社会福祉協議会の存在があり、これらがうまく組み合わさって地域のネットワークができています。いずれ、私たちが見まもってもらう番がやってきます。それまでは今の活動を続けたいと考えています。

 

――お世話するのも私たち、お世話になるのも私たち、というわけですね。ありがとうございました。
《あとがき》お話は社会福祉協議会の活動拠点「しらうめ」で聞きました。当日、高田さんたちが運営するミニデイがここで催され、約10人が集まっていました。訪問サービス利用者のMさんの姿もあり、元気な笑顔を間近に拝見しました。

(注)「ミニデイ」「ふれまち」については、次のページで詳しく触れています。

 

 

 

・地域の見まもりのしくみ(2面)
・地域探訪 健康会「そよかぜ」(3面)
・(とんぼのめがね)心をつなぐ梅干し(まちの声)買物難民(4面)

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