13号「地域デビュー」

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シニアかわら版13号(
シニアかわら版13号(2010年4・5月)

お帰りなさい 地域へ!地域はあなたの出番を待っています。
デビュー情報を提供します。

花の美しさに目覚め戸外へ(1面)「花の会」の理事・水井高志さん(69)=谷戸町=

企業戦士こそ男の責任と誇り―。水井さんはそう信じて疑わず、40年余りを完全燃焼してきました。退職は65歳と決め、あと数年となったある日、満開の花に目が留まります。美しいと思ったが、名前はわかりません。「もう20年も前から咲いているハナミズキよ」。地元に根を張っている奥様の声を耳にして、地域デビューを本気で考えました。

 

 会社では長老だった水井さん、定年退職後に「65歳? 若いわねえ!」と言われて戸惑い、肩書もプライドも捨てないと地域ではやっていけない、と知ります。 そして「インドアばかりではなく、日に当たったら」と奥様が申し込まれた「NPO法人西東京花の会」のボランティア講座に行くこととなり、修了後には同会に入会。在職中は自宅の庭いじりさえしたことがなく、花の名前も少ししか知らない男が、花いっぱい運動のボランティアに変身したのでした。 それからは「わずらわしい人間関係から自由になろう」という思いではなく、予想を超えて地域の人たちとつながっていく楽しさが勝りました。 人間関係の難しさは、長い社会生活で培った人間観察と若いころからの寄席通いで養った「人を笑顔にするサービス精神」で解決します。花の会の目的も「花を植えて人々を笑顔にする」こと。友人からは「短期間で西東京市の友人をこんなにたくさんつくれるなんて」と称賛され、まんざらでもなさそうです。

 

 

地域デビューの心得 

水井さんは地域デビューについて次のようにアドバイスします。①恥をかくことを気にせず、どこでもよいから参加し、何でも聞いてみる②好奇心をもって市の広報や情報誌をチェックする③妻以外の人と毎日話をする④活動は趣味、ボランティア、勉強、文化、健康とバランスよくする ご自身、花の会の活動のほか体操会、異業種交流会、大学の公開講座、観劇、コンサート、旅行などに出かけ、4人の孫の「アッシー君」も買って出ます。「たまには家に居たらどうですか?」と奥様から声がかかるほどスケジュールはいっぱい。これからは疲れ過ぎないようにして一日一日を楽しむそうです。 

     (新町・塚本)

 

フォークダンスで地域デビュー(「いすず会」を主催する山辺静枝さん(83)=向台町=)

 山辺さんは結婚後、2人のお子さんをもうけ、57歳まで小学校の先生を務めました。西東京市に移り住み、40年ほどになります。 ストレス解消に何かを、と考えたのは40代の時。戦後の教育界で女性としては珍しく体育主任となっていたこともあり、生徒に教えているフォークダンスを選び、日本フォークダンス連盟の講習に通って指導者の資格をとりました。 「元気な親になってもらうと子供たちも元気になる」と考え、ごく自然に親にも教えることになっていきました。   (2面に続く)

 

・フォークダンスで地域デビュー(続き)(2面)
・定年父さんに地域の受け皿(2面)
・活かそう地域デビューのチャンス(3面)
・活動盛んシチズンOB会、トンボのめがね(4面)

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