6号「医療」

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 シニアかわら版6号
 シニアかわら版6号(2009年6月)

 

・「自分流」医者との付き合い方  (1面)

近藤 陽紀  (西原町)

 静脈瘤破裂で救急手術した経験や原発性胆汁性肝硬変という難病指定の持病を抱え、これがもとの糖尿病、さらには経過観察のみで付き合わざるを得ない肺がんに侵されている。
 こんな状況にありながら、私はその折々に医者と真剣に向き合うことで危機を乗り越えてきた。医者を代える勇気を持ち、迷いながらも、何事も自分の責任でと割り切ってやってきたことで運が向いてきて、今の自分があると思っている79歳です。


 大切なセカンドオピニオン
 私が医者と深く関わるようになったのは、8年前に市の健診で肝機能と前立腺の精密検査の指示を受けたのが始まりです。肝機能検査では、消化器科医師の「軽い肝炎」という診立てに内科医が疑問を持ち、肝臓の専門医に相談することを勧められました。同じ病院の受付で消化器科医師の一覧表を見せてもらい、出身校・専攻・経歴などから医師を選んだのです。入念な検査で病気内容も治療情報も的確な指導を受け、以来の担当医となっています。
 一方の前立腺検査では、泌尿器科で「内視鏡手術が必要」と言われましたが、一度懲りて疑うことを覚えた私は、別の専門病院で診察を受けたところ、手術の必要のないことがわかりました。
 この二つの経験から、専門医によるセカンドオピニオンがいかに大切か身をもって知りました。


 医師を選ぶ
 初めて付き合う医師については、前に書いたように専攻や経歴などを調べることです。
 本人に直接聞くのも良いと思います。嫌な顔をする医師もいますが、そんな人は見限ることです。最近は大抵の医師は快く教えてくれます。私も以前は医師が「主」で患者は「従」だと何となく思っていたのですが、いまでは対等だと考えています。
 知る権利、知らせる義務という意味でも同じです。
 お互いの信頼関係を築くためには、患者の医師に対する協力も必要です。私は、次のことを心掛けています。
①大切な時間を有効に使うために、症状や経過を前もって紙に書いて置き、医師に見てもらいながら、自分の話は必要最小限にする。
②質問は優先順の高い方から、できるだけ一つにする。どうしましたか、と聞かれたとき「風邪です」などと答えるのは医師の領分を侵すことです。何度の熱があるとか、のどが少し痛いとか具体的に言うようにします。


 かかりつけ医の探し方
 ホームドクターを探す良い方法があります。市の定期健診がそのチャンスです。市内の大抵の医療機関で健診が可能ですから、1年に1度のこの機会を逃さず、日頃目を付けていた所で検査を受けることです。健診の結果説明をきっかけに、そことの付き合いを始めることができます。
 この方法で私は最近自分の気に入った病院を見つけることができ、往診もしてもらえることから、良き相談相手として、また終末期医療までも、と思っているところです。


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