19号 「健康」

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シニアかわら版19号
シニアかわら版19号(2011年7・8月)

 

・「頭」も使い認知症予防
のびのび体操(*)元会長の幕内さん(1面 )

のびのび体操同好会」の元会長、幕内健蔵さん(81)=西原町=に、体操に関わるようになったきっかけや体操の効果について聞きました。 

 

 60歳まで地元の精密機器メーカーに働き、その後は好きな演劇の世界に入りたかったのですが家族の賛成を得られず、習字などを学んで過ごしました。 それでも「何かをしたい。働いた会社の名を汚さないもので」と考えていました。 ある地域でお年寄りを集めて体操をするとみんな元気になり、医療費が減ったことを知り、これはいいことだと感じていた頃、腰痛で通っていた治療先で「のびのび体操」をしている人と知り合いました。平成10年のことです。 2年後に2代目の会長となりました。元気な年寄りを増やし、仲間意識を持って張り合いのある生活となるように、との思いでした。9年間会長を務めました。 

 

その後、左足に血が通わなくなり、散歩をするだけだったのですが、みんなから「出てきて話をするだけでも」と声をかけられました。仲間意識を育てるつもりでやっていた自分が逆に励まされ、今も通っています。 この体操は、音楽とともにバンド、まり、タオルなどを持って行います。体操の前に、健康運動指導師田中千代子先生(56)の発案で頭の体操をします。簡単な引き算やしりとりゲーム、「今年になってうれしいことがあったか」など、話したり考えたりし、その間は、脳に血を巡らせるため周りの人は極力助けません。 そんなことを始めてから仲間で認知症になったという話を聞かなくなりました。 頭の体操は本当にいいと思います。現在、会員は四十数名。このうち男性は7名なので、男性会員が増えてほしいですね。

 

幕内さんは16歳で志願兵に。戦場で目の前で人の死を見たことは人生観を変える出来事でした。 帰還してからもさまざまな苦労があったようです。 定年後の人生を「勝負」という言葉で表現。どんな難局にも強い気持ちで対処し乗り越える意味で、「勝負して勝ったこと二度、三度。今は長く生きることに勝負を挑んでいる」と言います。  

のびのび体操同好会 例会は毎週火曜日午前10時15分~11時45分、田無総合福祉センター3階。月会費1000円。

   (芝久保町・伊東) 

(*)のびのび体操の動画はこちら

 

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